レベル3で目の開放、次いで同4で脳の開…
レベル3で目の開放、次いで同4で脳の開放。そして全てを機械任せにできる状態になればレベル5。車両の自動運転に関する技術的な指標だ。
先日、田原本町は有識者や行政関係者で構成するデジタル交通サービス導入推進協議会を開いて、レベル4無人自動走行の実証実験を提案。
近鉄田原本駅前から郊外の青垣生涯学習センター、道の駅レスティ唐古・鍵まで。バスに代わる新交通のルート案について具体的な道路の現況を示した上で、課題の検討を求めた。
ただ全地球測位システムや車載センサーの高精度化など技術開発はもちろん、まず道路環境をどう整えるか、問題は山積みのように見えた。
それでも町の担当者は技術革新による課題解決に前向き。無理だと諦めればそれまで。困難が多ければ多いほど知恵の絞りがいがある。恐らく未来はそうして現実になるのだろう。
安全性や交通混乱の懸念から実験に慎重な意見も出たが、一般道を使った実践的な計画には期待も大きい。技術革新で運転者だけでなく多くの人の目や脳が開放されれば新たな可能性も広がる気がする。(松)