阪神・淡路大震災が発生した1月17日が…
阪神・淡路大震災が発生した1月17日が近づく。被災者の一人としては、1995年からどれだけ時がたっても何かを語らずにいられない。
被災者支援のボランティア受け入れ態勢などが本格的に考えられ始めたのは、この震災から。以来被災者ニーズに寄り添う、より効果的な方法が検討され、改善が進む。
昨年取材した上牧町での災害訓練では、新型コロナ禍を踏まえ、ボランティアの事前登録、QRコード受け付けといった災害ボランティアセンターの運営訓練などが展開された。今年はICT(情報通信技術)を使った訓練が行われる予定だ。
ICT利用の先進地の報告では、被災者支援の進ちょく状況が見える化できたり、ボランティアとセンターが携帯端末で直近の情報を共有できたり。活動負担軽減、被災者ニーズ掘り起こしにも役立つらしい。
ICTによる被災者支援の民間サービスもあるようで、拡大する気配。訓練などで体験しておいて損はない。
平和な日常が突然崩れることは、昨年も多方面で知った。今が当たり前でない気持ちを持つのに年頭はちょうどいい。 (智)