いまだに成人は「二十歳」との感覚が抜け…
いまだに成人は「二十歳」との感覚が抜けないが、成人年齢が18歳に引き下げられてから、初めてとなる「成人の日」を迎える。
各自治体も成人式を予定しているが、従来通りの20歳を対象にした「二十歳の集い」形式で行われるところが多いようだ。時間が経てば、新しい形ができていくのだろう。
18歳の高校3年生が、振り袖姿で闊歩(かっぽ)する日も遠くないかもしれない。ただ大学入試を控えた時期なので、晴れ着に浮かれることもできそうにない。
「成人の日」の意味も、新成人全体を祝い、励ます日になっていく。成人とは社会に責任を持つ人間になることだ。自分の意思で行動することができる。
その大きなものが選挙権でもある。1票の行使が、政権交代など世の中を変えることにもなる。まだ20歳中心の行事かもしれないが、成人となった高校生の自覚がほしい。
まずは直近の統一地方選がある。もっとも身近な選挙だけに、いい機会だ。選挙になると、みんないいことを言う。話を聞くとともにパンフレットなどにも触れ、自らの目で確かめてもらいたい。(治)