正月の新聞の楽しみの一つが広告だ。各企…
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正月の新聞の楽しみの一つが広告だ。各企業・団体が多彩な見せ方で年頭の思いを表す、なかなか力の入ったものが登場する。
不変の理念や革新的な未来を見据えた指針、時代にマッチした自社・団体の特性、得意分野のアピールなど。言葉だけでなくイラスト、写真の用い方、形式などにもひと工夫あり、元日から心がほくほくした。
広告なので消費者への訴えが第一に違いない。だが今年や今後数年の計を形にする正月の広告は、進むべき道を自ら再確認する効果も小さくないはずだ。
内容には、見る人それぞれの捉え方があるだろう。自身としてはことほぐ時期ということを差し引いても、新型コロナウイルス禍による閉そく感から脱却していく明るさのようなものが感じられた。
県内ではこれから、各経済団体の長らが会合などで今年の見通し、決意を語る。意欲に満ちた明るい話題が一つでも多く示されることを期待する。
言霊ではないが、良くも悪くも進路は口にし、記し、見る方向に行きがちだ。周囲には不安定要素も多々あるが、今の時期はまだ、諸事輝く様子を思い描きたい。(智)