自宅で簡単に映画史上の傑作を観賞できる…
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自宅で簡単に映画史上の傑作を観賞できる。なんとも便利な時代になったものである。あるインターネット動画配信サービスの無料お試し期間を利用した感想だ。
古い名作映画が好きで、学生時代には県内はもとより遠距離にある京阪神の名画座、名画観賞会に足しげく通ったものだ。レンタルビデオ(DVD)の普及などにより、なじみの名画座は徐々に姿を消してしまった。
動画配信は、レンタル店に行く手間さえ省いてしまう。小津安二郎から大島渚、ヒッチコックら巨匠から現代の作品まで、膨大な種類をそろえている。
自分の都合のいい時間に好きな作品を楽しめ、家に映画のライブラリーがあるようなものである。だが、映画を見る魅力のすべてが味わえるかといえば疑問符がつく。
先日、プロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズを京セラドームで生観戦。大観衆が生み出す臨場感は格別だった。テレビやネットとは別世界にある。
映画館の大スクリーン、集中できる環境、他の観客と共有する空気感。映画館には映画館でしか表現できない奥深さがある。(栄)