過去「最強級」とされた台風14号は日本…
過去「最強級」とされた台風14号は日本列島を縦断し、20日、温帯低気圧に変わった。全国で大きな傷跡を残したが、幸い県内では、大きな被害報告はない。
JR西日本をはじめ、台風接近前の18日に「計画運休」を発表する鉄道会社が多かった。計画運休とは自然災害による被害を未然に防ぐため、公共交通機関が前もって告知して運休すること。
大都市圏での本格実施は、2014年10月の台風接近時のJR西日本が初めてとされる。当時は経済的な損失や鉄道への信頼性低下などで議論があったが、何度か実施されるうちに定着しつつある。
それでも、3連休だったため観光や飲食店などへの影響は大きい。結果的に県内で大きな被害がなく、鉄道会社の対応に疑問を感じる人もいるだろう。
しかし、上陸前に急発達し、気象庁も「これまで経験したことがない」という台風。被害発生や運休の判断に遅れによる混乱を考えると今回の対応は致し方ないといえる。
異常気象の頻度が増えるなか、今回のようなケースは増えるだろう。「オオカミ少年」になることを恐れてはいけない。(法)