最近、しばしばスマートフォンのショート…
最近、しばしばスマートフォンのショートメールに、「至急お支払いください」と利用料金の請求がくる。携帯電話会社の名をかたった巧妙な架空料金請求詐欺である。
筆者の場合、料金は銀行口座から自動的に引き落とされるので滞納はあり得ない。月々の利用料金は1円単位の金額なので、請求している4万円などといったきっちりとした金額にはなり得ない。
冷静に考えれば、すぐに詐欺と分かるのだが、実在する法律事務所の名をかたられたり、「差し押さえ」と脅されると、ついついだまされてしまう人もいるだろう。
県警によると、今年1月から8月末までの特殊詐欺認知件数は126件と前年同期比で52件も増加している。還付金詐欺が54件で全体の約4割を占める。
警察官や銀行協会を名乗った犯人に、キャッシュカードをだまし取られ、ATMから現金を引き出されるケースも。詐欺の手法は悪い方向に進化している。
変だと思ったら、まず信頼できる人に相談を。日頃は「性善説」の人も、特殊詐欺を防ぐためには、人を疑う「性悪説」を取る必要がある。(栄)