7月に保護者や教育関係者らが対象の県立…
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7月に保護者や教育関係者らが対象の県立教育研究所の不登校の勉強会があった。小学生の部では不登校急増の現状に驚く一方、講師の大学教授の解説、提言に納得した。
学校に行かねばならないとの刷り込みからの解放、不登校が成長過程で子どもが出合う発達課題との話は特に心に響いた。同時に辛抱強く待つこと、自己肯定感につながる体験機会の提供の大切さも知った。
夏休みは学校を気にせず、比較的自由に過ごせる時期だ。自信が得られる体験のチャンスも提供しやすい。
時間や資金が気になるならこんなのはどうか。先日ラジオの科学番組で、全国の子どもが電話で自宅付近の天候をリポートしていた。
同様に空の色をはじめ日照量、雲の有無とある場合の方角や形、大きさ、空気感、風の強さなどを語らせる。風景が浮かぶように伝えられたらいっぱいほめる。これでも子どもの自信につながる気がする。
日常生活で子どもが「できる」と感じることはいろいろありそうだ。不登校に限らず、自分の存在を自ら認められる体験が何かできれば、ずっと忘れられない夏になる。(智)