ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻は…
ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻は、市民400人以上の虐殺とされる事態が発覚し世界中から「戦争犯罪」と非難されている。
そんな中、5日帰国した林外務相と一緒にウクライナ避難民20人が来日。1万キロも離れた東欧の戦争を、より身近な問題として考える段階に入った。終戦への道はまだまだ険しいが、いい方向へと向かうように支え合いたい。
ところで、ヒロインが「母・子・孫」3人という、初パターンのNHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が、あす最終回を迎える。脚本のうまさが冴(さ)えわたり、「怒涛(どとう)の最終週」と呼ばれている。
最初の主人公は戦争未亡人となり、過労がもとで娘の顔に傷をつける事故を起こし、やがて離別の道を選ぶ。戦争が夫を奪い、それに起因して「人生の歯車が狂い出し」、母子を引き裂く悲劇が生じた。
昭和の時代の幾多の悲しみが、令和の時代の彼の地での現実と重なる。「まさかそんなことは…」と楽観視していたら、戦争が始まった。
ロシア政府の虚偽の発表は、大本営発表にも似る。歴史は繰り返す。(恵)