新たな変異株による感染が県内でも拡大。…
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新たな変異株による感染が県内でも拡大。昨年10月ごろからの小康状態が一転、コロナ禍は出口へではなく、次の局面に向け動き始めたようだ。
ただ新株ウイルスの特徴は不明な点も多い。感染力の高さは、県内の新規感染者が直近の1週間で510人に達したことからも明らかだが。
それとは対照的な特徴として注目されるのが重症化率の低さ。そのため一部では、この株を既存の季節性インフルエンザと同等とみなして対処すべきだとする考えも示されている。
長期化する医療への負担、深刻化する経済への打撃からの脱却を目指し、コロナ禍と折り合いを付けつつ対策を進めたい。そうした思いも。
もちろん爆発的な感染拡大は看過できないし、健康被害を軽視する危険性は誰もが懸念するところ。だからこそ科学的な知見に基づく判断と効果的な措置の実施が強く求められる。
きのう2カ月半ぶりに発生が報告された県内クラスターもオミクロン株による感染だと推定された。その広がりの速さに負けることのないよう、行政は素早い対応で県民の命と暮らしを守る次の一手を。(松)