年末年始に大作の正月映画を楽しみにして…
年末年始に大作の正月映画を楽しみにしていたのは、昭和の時代だったろうか。風物詩だった全国紙、テレビCFなどでの派手な宣伝もほとんど見かけない。
かつて盆と正月に登場する「男はつらいよ」映画シリーズを見るのを生きがいにしていた職場の先輩。長らく独身で「俺は寅さんと同じだよ」と自己満足するのが口ぐせだった。
といっても今も正月映画は上映されている。県内に映画館は少なくなったと嘆く人もいるが、多スクリーンを備えるシネコンがあるため、上映映画の種類は全盛時にひけをとらない。
筆者はプロ野球のパ・リーグファンであり、巨人を中心にセ・リーグばかりテレビ中継されていた時代は悔しい思いがあった。
今は有料のケーブルテレビではあるが、ひいき球団の試合を本拠地全試合中継してくれる。反面、地上波でのセ・リーグ中継は減ってきている上に視聴率は伸びない。
みんなが一斉に何かをするより、個々の好みに合わせて選ぶことができる多様性の時代になったのを痛感する。マイノリティ(社会的少数派)にとっては昭和より住みよい。(栄)