奈良に音楽学校をつくり、将来は楽器を背…
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奈良に音楽学校をつくり、将来は楽器を背負って歩く子どもの姿であふれる、そんな街にしたい。世界的なピアニストの反田さんが語った夢だ。
反田さんは東京育ちだが、工作機械のDMC森精機を介して奈良と縁が生まれ、今年5月に奈良市でオーケストラのための会社を設立した。
先日、ショパンコンクールの成果を報告するため県庁を訪れた反田さんは、荒井知事に同社の目標や学校づくりに向けた取り組みを説明。併せて地域貢献についても意欲を話した。
その中で反田さんは「初めて奈良で演奏した春日大社はとてもすてきな場所。奈良は来るたび、さらに好きになってくる」と笑顔を見せた。
コロナ禍で演奏会が中止になるなど影響が深刻化する中、反田さんは昨年3月、他に先駆けてオンラインコンサートを実現。広く音楽界を見据えた取り組みを進めているのが凄い。
学校設立時期は未定だが「楽しみにしていて」という反田さんの言葉は力強い。またかつての「サイトウ・キネン・フェスティバル」会場をめぐるいきさつも踏まえ、改めて県の協力支援に期待したい。(松)