世界最古(94年前)のピアノコンクール…
世界最古(94年前)のピアノコンクールといわれ、原則5年に1度しか開かれないのが、ポーランドの「ピアノの詩人」ショパンコンクールだ。歴代入賞者は国際的に活躍している。
10月の同コンクールで51年ぶりに2位(日本人最高位)に入る快挙を成し遂げたのが反田恭平さん(27)。全国中でチケット入手困難なほど人気がある。
反田さんは今年5月、奈良市内にオーケストラのための会社を設立し、奈良を拠点の一つとして活動。県内で実力派アーティストの演奏会をプロデュースしている。
県内創業の工作機械メーカーを介して県とのつながりができたのだそうだ。荒井正吾知事は、文化向上に対する貢献に感謝して反田さんに表彰状を贈呈した。荒井知事の期待の大きさも分かる。
というのも、日本で音楽文化の中心といえば東京。残念ながら本県は関西でも、人口の多い京阪神に遅れをとっているといえるだろう。
が、県は長らくピアノ普及率日本一であった。最近は有望な若手音楽家を輩出している。反田さんの存在が、さらなるカンフル剤となり得るのではないか。(栄)