NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」…
関連ワード:
NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が好評だ。戦中戦後の苦難の時代を生きる主人公の生きざまや、彼女を取り巻く人々の人物像が面白く、物語の展開も早いので、ぐいぐい引き込まれている。
ラジオ英語講座がポイントの一つで、講師役をさだまさしさんが演じた。ドラマを見ながら自分と英語との出合いを思い出した。
中学の英語のY先生は、授業よりも薬師寺の管長だった高田好胤師の写経勧進の話に夢中。まだ当時はまじめだった筆者は、すぐに感化され、「心」「道」といった本を読み、夏休みには写経に行った。
高校の英語のO先生は斑鳩町出身で京大を出たての新任。チャプリンの映画「独裁者」の有名な演説部分をプリントして翻訳させた。教科書を使わない授業は新鮮だった。
京都での下宿時代、石仏を拾ってきて、「この仏は応仁の乱のころ…」といった戦いの悲劇を書いた“架空の由緒書き”を作ったところ、おさい銭がたくさん集まったそうだ。
何が真実なのか自分で考え、判断することの大切さを教えられた。今しみじみと奈良との縁を感じている。(恵)