令和13年の県内開催が内々定する第85…
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令和13年の県内開催が内々定する第85回国民スポーツ大会(国体)などの県準備委員会が先ごろ設立された。県内での国体開催は昭和59年の「わかくさ国体」以来2度目となる。
この間に国体を取り巻く状況は厳しくなった。トップ選手の不参加や地元優勝至上主義への批判に加え、多額の開催経費が開催自治体の大きな負担となっている。
コロナ禍も追い討ちをかけ、2年連続で延期。今年開催予定だった三重県は延期も断念し、史上初めての中止が決まった。
「国体不要論」もあるが、約40年前にわかくさ国体が県スポーツ界に果たした役割は大きい。その時に全国から集められた選手たちが県内で指導者となり、長年、県のスポーツを支えてきたといえる。
たしかに派手な開会式の演出などはもはや時代遅れだろう。しかし、県スポーツ振興という意味では、国体の存在価値はある。
さらに県のスポーツ施設整備の起爆剤としての役割も期待される。県立橿原公苑と橿原市営運動公園の交換による同運動公園の主会場整備案は不調に終わり、整備案の建て直しが求められる。(法)