国原譜

ガストロノミーツーリズムとは、地域の食…

 ガストロノミーツーリズムとは、地域の食材や伝統が育んだ食文化を楽しむ旅のこと。そんな観光の振興を図る国際会議が来年、県で開かれる。

 国連世界観光機関が主催するフォーラムで、国内開催は初。奈良にうまいものなしという悪評を一掃、県観光の新たな魅力づくりを目指す。

 誘致を進めてきた荒井知事は開催の内示を受けて早くから広報活動を開始。先月の近畿ブロック知事会議では参加者に大阪・関西万博に向けた情報発信の場として活用を提案した。

 具体的には各知事に会場でフォーラムの関係者と交流するよう求めたほか、旅館の女将を招待、地域の観光大使になってもらうアイデアも。

 昨春オープンした県コンベンションセンターの目玉企画として当初から期待を集めていた大型会議。コロナ禍が続く中だが、来年6月の開催決定を受け、周到な準備が求められる。

 語源は胃など消化器に関する学問のことを指すというガストロノミー。自然科学や文化的要素も含む幅広い概念として近年は特に観光面で注目を集めている分野。全国に先駆けて、その先頭に県が立つ。(松)

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