国原譜
読みたい本があるけれど、タイトルがずば…
読みたい本があるけれど、タイトルがずばり思い出せない―。そんな経験を持つ人は多いだろう。図書館のカウンターで問い合わせてみたら、「ひょっとしてこの本ですか」。
福井県立図書館がホームページで公開してきた「覚え違いタイトル集」が、書籍として出版された。職員がカウンターで出合った「覚え違い」の一部を収録した。
「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」という書名の通り、ユニークな覚え違いにほおが緩む。佐野洋子さんの名作絵本「100万回生きたねこ」が正解。
ホームページを開くと、「火宅の人」(壇一雄)を「ひやけのひと」、「老人と海」(ヘミングウェイ)を「海の男」など、十人十色の覚え違いが大集合している。
同館は書籍化を通じて図書館に興味を持ち、利用してもらえればと期待する。ホームページにはnewとされた覚え違いもあるから、事例は今後も増えそうだ。
根本にあるのは利用者の「読みたい」という思い。それに応えようとする図書館職員の熱意とユーモアが新しい書籍を生んだ。その姿勢には学ぶところが多そうだ。(増)
福井県立図書館がホームページで公開してきた「覚え違いタイトル集」が、書籍として出版された。職員がカウンターで出合った「覚え違い」の一部を収録した。
「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」という書名の通り、ユニークな覚え違いにほおが緩む。佐野洋子さんの名作絵本「100万回生きたねこ」が正解。
ホームページを開くと、「火宅の人」(壇一雄)を「ひやけのひと」、「老人と海」(ヘミングウェイ)を「海の男」など、十人十色の覚え違いが大集合している。
同館は書籍化を通じて図書館に興味を持ち、利用してもらえればと期待する。ホームページにはnewとされた覚え違いもあるから、事例は今後も増えそうだ。
根本にあるのは利用者の「読みたい」という思い。それに応えようとする図書館職員の熱意とユーモアが新しい書籍を生んだ。その姿勢には学ぶところが多そうだ。(増)