国原譜

大和絣(がすり)は主に奈良盆地南西部で…

 大和絣(がすり)は主に奈良盆地南西部で生産された木綿の絣。江戸時代には模様のデザインや染めのよさで全国的な人気を集め、「西の大和絣、東の中野絣」と並び称された。

 大和絣の創始者とされているのが御所町(御所市)の浅田松堂という人物。岡本彰夫・県立大学客員教授によると、松堂は江戸時代中期に発生した大水害「御所流れ」からの復興のために大和絣を考え出したという。

 「良いものは災害などの苦しみの後に生まれる」と岡本さん。現在の状況と照らし合わせ、「コロナ禍の果てに、われわれがどう進化するかが大事」という。

 そのためには松堂のようなリーダーの存在が不可欠だ。新しいリーダーを決める衆院選が19日公示、31日投開票の日程で行われる。

 岸田文雄内閣は今月4日に誕生したばかりで、まだ、その力量は不透明といわざるを得ない。だからこそ、各政党の候補者の公約や人物などを慎重に見極めなければならない。

 あす14日には衆院が解散され、実質的に選挙戦が始まる。苦しみの後に、本当に良いものを生み出すためのスタートにしたい。(法)

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