盛り上がりを見せぬまま、いよいよ東京オリンピックが開幕するが、新型コロナウイルスの感染拡大で、どうにも落ち着かない。

　57年前の前回大会は、聖火リレー一つをとっても、各地で沿道から声援を送り、走者と一体となったものだ。北から南から東京目指して、走るランナーを応援した。

　確かに4月に県内を走った時には、一目見ようと駆けつけたが、その後はどこを走っているのか関心が薄れてしまった。島部を除き沿道走行を中止した東京に入っている。

　他国で開催された五輪で、メディアを通じて感動を共有したが、自国開催なのに、あの感動や興奮を味わえるのだろうか。なんとも残念だ。

　五輪目指して練習してきた多くの選手たちなのに、メダルも期待できそうな選手の名前もすぐに出てこない。初めからテレビ観戦と決めていたので、無観客かどうかは気にしない。

　それにしても東京のコロナ感染者の増加ぶりが心配だ。拡大させないために自粛している店があるのに、金儲けのために酒を提供する店がある。本気で感染防止するなら厳しくしてもいい。(治)