国原譜

先日公表された令和2年国勢調査の速報集…

 先日公表された令和2年国勢調査の速報集計によると奈良市の人口は同年10月1日現在で35万4833人。前回の平成27年より1・5%減った。

 都祁、月ケ瀬両村と合併して現在の奈良市が誕生した平成17年の国勢調査では人口37万102人に達したが、以降は漸減傾向が続いている。

 ただ減少率は前回の1・7%よりわずかながら縮小した。人口の動きが示すのは過去の取り組みの結果であり同時に将来に向けた指標。街づくりを考える上で、まず分析が必要だ。

 全国的な少子化や東京への一極集中など負の要素とともに、同市ではJR新駅を核にした新しい都心整備など、前を向くプラス材料も多い。

 ベッドタウンとしての発展を懐かしむ開発偏重の行政は時代錯誤。とはいえ縮小均衡だけで良いのか。コロナ禍の先を見据え、正しい投資に着手する姿勢を地域行政にも求めたい。

 梅雨空の下で争われた奈良市長・市議選の結果が出た。だが問われた課題に答えが示されるのはこれから。足元のコロナ対策はもちろん次の一歩をどう踏み出すのか。4期目の仲川市政に注目が集まる。(松)

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