国原譜

静岡県熱海市で起きた大規模土石流。過去…

 静岡県熱海市で起きた大規模土石流。過去に起きた、いくつかの大災害の映像が重なって見えた。と同時に、従来とは違う形の災害であることも感じられた。

 雨量はさほど多くなくても、3日間ぐらい雨がずっと降り続いて、盛り土がもろくなったところでの発生だったようだ。今までにない形で、災害が突然やってくる恐怖を感じた。

 台風なら、コースや雨量の予測があり、事前にある程度備えが可能だが、集中豪雨や「線状降水帯」となると、なかなか予想が難しい部分もあるという。とはいえ、天気予報をまめに確認しておくことは大切なことだ。

 地球温暖化の影響からか、とんでもない量の雨が降る時代になった。ダムの水が枯れそう、取水制限が必要、といった報道は、もうなくなっていくのかもしれない。

 いずれにしても「自分の身は自分で守る」という意識改革が求められている。山や川の状況の変化など、家の周囲のことに敏感でありたい。

 自治会など近所の人々とのつながりも、大切にされるべきだ。いざという時の安否確認や、迅速な捜索活動につながるからだ。(恵)

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