国原譜

6月県会の最終日に行われた正副議長選挙…

 6月県会の最終日に行われた正副議長選挙は今年も円滑に終了。ポストを巡る会派間の調整で閉会が深夜に及ぶ事態は今や昔話になったようだ。

 とはいえ議会の主導権を争ってきた対立の構図は変わっておらず、3会派に分裂している自民党勢力が統合される動きは全く見えてこない。

 議会内の確執は次期衆院選やきょう4日に告示される奈良市長・市議ダブル選など地方選挙にも影を落としており、同党が責任政党を自認するなら解決に向けた努力は欠かせない。

 また最大会派である自由民主党の所属議員が、常任・特別委員会の正副委員長に1人も入っていないことは、有権者から見てやはりいびつ。

 一方、過去の経緯から議会内の勢力争いを避けて6会派が連携。全41議席の過半数を大きく超える28票で正副議長が選出されたことは安定した議会運営につながる成果といえそう。

 もちろん固定的な順送り人事、既得権の保護や党派間のなれ合いに陥らないこと。コロナ対策やデジタル化対応など県政の課題は山積している。政策提案や行政監視など議会に期待される役割は大きい。(松)

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