コロナワクチン接種が全国的に進行し、「接種後」の社会をにらんだ動きも、少しずつだが進み始めているようだ。自粛ムードの中で、息苦しい我慢の日々が1年半ほど続いたので、その大きな反動が起きるような気がする。

　まずは旅行だろうか。テレビの老舗旅番組の宣伝ではないが、「どこか遠くへ行きたい」と思っている人は多いだろう。一大旅行ブームの到来も予想できる。

　近場でも、スーパー銭湯や日帰りも含めた温泉施設などが、にぎわうのではないか。そして、列車の旅。車内で駅弁を食べながら、お酒を飲みながら、沿線の景色を満喫する―想像するだけでウキウキする。

　JR西日本が販売している「関西1デイパス」は、関西の主要エリアの普通列車が一日乗り放題。これに京阪、南海、近鉄、神戸電鉄など、いずれかの周遊チケットや複数の特典が付いて3600円だ。

　例えば近鉄なら、夏は「赤目四十八滝」、秋は「室生寺・長谷寺参拝」、冬は「奈良・西ノ京・斑鳩」が選べる。

　旅の計画を立てるだけで脳が活性化し、幸せな気分になる。お楽しみはこれからだ。(恵)