国原譜

今年は夏が長かったせいか、少し前までは…

 今年は夏が長かったせいか、少し前までは日陰を探しながら歩いていた。電車の中でも、人が座っていない、ひんやりした座席を探していた。

 ところが、このところ朝・夜と昼間の寒暖の差が激しい日があり、短い秋を越えて冬支度の様相を呈してきた。日の当たる場所を探しながら、駅から会社までの道のりを歩いている。

 12日からの3連休に日本列島にやってきた台風19号。テレビで流される被災地の映像には、決して他人事ではないとの思いを強くさせられた。

 昭和57(1982)年7月31日から8月3日にかけての、いわゆる「大和川大水害」は、王寺町や田原本町などで大和川が決壊するなどして、県内で甚大な被害が出た。今回の広範囲にわたる浸水被害の状況を見て、そのことを思い出した県民も多かったことだろう。

 今回の台風では、実に7県の59河川90カ所で堤防の決壊があったという。都道府県の境界を越えて「広域災害」の視点で、万一に備える時代に入ったのかもしれない。

 避難や救援のあり方、避難場所の立地、被災者救援の方法など見直すべき課題は多い。(恵)

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