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奈良県、K―POPコンサート屋内開催に変更 予算は9分の1に

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K―POPコンサートの新たな開催内容について説明する山下知事=13日、県庁

 奈良県の山下真知事は13日の定例記者会見で、10月に奈良公園で開催を計画していた県と韓国忠清南道の友好提携15周年を記念したK―POPコンサートなどの日韓音楽交流イベントについて、会場をなら100年会館(奈良市三条宮前町)に変更し、観客規模も当初の9千人から約1500人に縮小して開催する方針を示した。これにより、予算は2億7千万円から2900万円に圧縮される。県議会の2月定例会に関連予算を提案する予定で、山下知事は「県議会の意向を踏まえた案。予算規模は当初の9分の1になっており、十分理解いただけるのではないか」と話した。

 

 同事業は当初、トップクラスのK―POPアーティストによる無料コンサートを予定していた。しかし、関連予算を提案した昨年12月の県議会で、一部の議員がアーティスト派遣に伴う舞台設営費などに約2億7千万円の公金を使うことを疑問視。最終的に関連予算は賛成多数で可決したものの、賛成した議員からも県の実質負担の縮減や会場の再検討を求める申し入れがあった。

 

 これを受け、県は忠清南道と交流イベントの内容をあらためて協議。忠清南道からは屋外会場でトップクラスのアーティストを派遣する案と、屋内会場で会場規模に合わせたアーティストを派遣する案が示された。県は屋外開催に向け、クラウドファンディングで財源を確保する提案もしたが、忠清南道が却下した。最終的には2月7日に山下知事とキム・テフム知事が会談し、屋内開催が決まった。

 

 交流イベントは10月24日になら100年会館大ホールで、両国の伝統芸能の披露や、高校生・大学生のダンスパフォーマンス、K―POPアーティスト2~3組による無料コンサートを予定。翌25日は中南和地域を会場に日韓文化セミナーも開く。

 

 派遣アーティストについては、屋外向けの派遣リストにはNHK紅白歌合戦出場歌手も含まれていたが「1500人の観客規模であればトップクラスのアーティスト派遣は難しいのではないかと想像している」(山下知事)と述べた。

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