「交通空白地域」解消へ 奈良県内コミュニティバス事情
AI活用 多様な運行形態で住民の満足度アップを目指せ
人口減少や運転手不足によるバス路線の再編(廃止・統合)に伴い、「交通空白地域」が課題となっている。その打開策として、奈良県内各市町村ではコミュニティバスや大型タクシーの運行を活発化させている。交通空白地帯の足を効率良くどのように提供するかは、各市町村で工夫を凝らす。さまざまな運行形態を採用し、住民の満足度を高めるのが狙いだ。人工知能(AI)などを活用したコミュニティバスの先進的な運行施策のほか、住民のニーズ沿った新たな試験運行などを実施する自治体も増えてきた。県内各地の取り組みを紹介する。(谷村隆城)
奈良市の場合
木津川市、高の原駅周辺の「北部ルート」実証実験
中山間の過疎地で人口が少なく、路線バスの減便が続く奈良市東部の5地区で、市が毎年3月ごろに半月~1カ月程度「実証実験」として走らせているコミュニティバス。その取り組みが5年目を迎えた昨年12月、田原を除く4地区の運行路線が、木津川市や近鉄高の原駅近くの市北部会館(同市右京1丁目)方面に変更することとなった。
奈良市東部地域からの運行ルートとなった木津川市の大型商業施設「ガーデンモール木津川」
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