歴史文化

没後100年、「金剛砂王」と呼ばれた安川亀太郎 - 奈良県香芝市の研磨材産業を近代化

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1929年建立の「安川亀太郎翁像」の写真から製作されたパネル=香芝市藤山1の市二上山博物館

 奈良県香芝市の地場産業だった金剛砂産業の近代化に尽力した、安川亀太郎(1857~1925年)が没後100年を迎えた。市二上山博物館では命日の26日まで特別展「金剛砂王 安川亀太郎の功績」を開催中だ。亀太郎の出身地、同市穴虫でも地元住民らが没後100記念事業実行委員会を組織し、顕彰活動に取り組んでいる。(竹内稔人)

 

 

研磨材として古くから用いられた金剛砂

 金剛砂は宝石の「ガーネット」「柘榴石(ざくろいし)」とも呼ばれる。二上山の火山岩などに含まれ、長い年月をかけて風化して河川などに流出し、低地に堆積。香芝市の竹田川流域や大阪府太子町の飛鳥川流域で採掘されてきた。香芝市側で採れる金剛砂は鉄分が多く黒色が特徴だった。

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