「本物」の熱戦 観客1000人興奮 - ハンドボールリーグH奈良大会
奈良県開催が実現 新リーグ隆盛期待
ハンドボールの国内最高峰リーグ「リーグH(エイチ)」の2024―25シーズンの男子第6節2試合が10月20日、生駒市門前町の生駒市体育協会滝寺SC体育館で「リーグH奈良大会」と称して開かれた。リーグHは前身の「日本ハンドボールリーグ(JHL)」を再編して今シーズンから開幕した。県ハンドボール協会が前リーグから県内開催を誘致してきたことから、新リーグの県開催が実現した。
この日、アルバモス大阪―琉球コラソン、ゴールデンウルヴス福岡―トヨタ自動車東日本レガロッソ宮城の2試合が行われ、館内がほぼ満席となる観客約1000人の大盛況の中、熱戦が繰り広げられた。
近畿地区で約40年ぶりに男子リーグへの参戦となったアルバモス大阪は「近畿一帯をホームタウンにしたい」という意向を持っていたため、また福岡は地元で会場を確保できなかったため奈良でホームゲームを行うことになった。県とは縁の薄いチーム同士の試合ながら、素早いパス回しやフェイントシュートなど、巧みなプレーに大歓声が湧き起こった。
アルバモス大阪の銘苅淳ヘッドコーチ(兼取締役)は、「激しい身体接触だけでなく、三歩まで歩け、片手で持って振り回せるボールなど、緩急をつけた戦術が見どころ」とその魅力を話す。「これまで本物に触れる機会が少なかったが、みんなが憧れる場所になれば」と新リーグの隆盛に期待を寄せた。
県内では来年3月30日にも、同体育館でアルバモス大阪とアースフレンズBM東京・神奈川との男子第18節を予定している。銘苅ヘッドコーチは「面白い試合をお見せするので、もっと多くの人に来てほしい」と観戦を呼びかけた。
▽リーグH第6節
アルバモス大阪 33―31 琉球コラソン
16―16
17―15
トヨタ東日本 36―25 ウルブス福岡
17―9
19―16
2024年11月6日付・奈良新聞に掲載