健闘及ばず 衆院選奈良各選挙区 落選の候補者
衆院選で共産党は県1~3区に新人3人を擁立したが敗戦。27日夜、党国政事務所(奈良市四条大路2丁目)で3人がそろい、支持者らを前に支援に感謝した。
1区の井上良子さんは「若い人の思いに訴える施策を届けきれず、今後、対話を重視し党の姿を知っていただきたい」。2区の池田英子さんは「党の新聞『赤旗』が裏金をスクープしたが、票につながらず課題が残った」。3区の太田敦さんは「温かい雰囲気だったが、結果は厳しかった」とそれぞれ語った。
一方、昨春の統一地方選で躍進した日本維新の会も初めて県内3選挙区すべてに公認候補を立てたが及ばなかった。
1区の新人、高野敦さんは28日午前0時40分ごろ、奈良市四条大路5丁目の選挙事務所で、「私の実力不足で皆さんの期待を裏切り、申し訳ない限り。奈良に恩返ししたいという気持ちは変わっていないし、やってきたことに悔いはない」と敗戦の弁を述べた。
3区の新人、原山大亮さんは選挙区での敗退確定後も比例復活に望みを懸け、開票結果の行方を見守ったが涙をのんだ。28日午前1時半すぎ、橿原市四分町の選挙事務所で、「私の力不足。反自民の受け皿になり切れなかった。今後のことはゆっくり考えたい」と述べた。
また、1区で敗退した参政党新人、林元政子さんは一夜明けた28日、「もう少し票を積めると思った。できることをやり切った」と振り返った。
比例で全国4議席を目標に近畿は2議席を掲げたが1議席だったことに「テレビの各種討論会は5議席が参加資格のため、あと1議席ほしかった。今後、知名度を上げていきたい」と語った。