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【速報】奈良県葛城市長選 阿古氏が3選 梨本氏を下す

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当選が決まり支援者らと万歳する阿古氏=27日午後10時45分ごろ、葛城市東室の選挙事務所

 任期満了に伴う葛城市長選挙は27日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の阿古和彦氏(65)が元市議会議長で新人の梨本洪珪氏(54)=いずれも無所属=との一騎打ちを制し、3選を果たした。投票率は64・23%で、4年前の前回(59・53%)を4・7ポイント上回った。27日現在の選挙人名簿登録者数は3万382人(男1万4274人、女1万6108人)。

 

 葛城市は2004年、当麻町と新庄町が合併して誕生。近隣から子育て世代などが流入し、人口が増加傾向の数少ない自治体の一つ。今回の市長選では、旧当麻町出身の阿古氏と、4年前三つどもえの市長選で惜敗した吉村優子元市議らの支援を受ける旧新庄町出身の梨本氏が激突。現市政の評価を最大の争点に、まちづくり策を巡り舌戦が展開された。

 

 阿古氏は「市民サービスを落とさず財政再建し、(雑誌の)住みよさランキングでも高評価を得た」と2期8年の実績をアピール。積み上げた財政調整基金などは30億円を超え、「財政は市になってから一番良い状態」と強調。3期目に向け、教育環境の充実と子育て支援▽高齢者・障害者福祉の充実▽産業活性化▽災害対策―など七つの政策を公約した。

 

 午後10時20分ごろ、葛城市東室の選挙事務所に当選確実の知らせが届くと、集まった支援者から歓声や拍手が湧き起こり、阿古氏は支援者らと万歳三唱。「今の子どもたちに努力すれば報われると伝えたかった。葛城市をもっと住みよいまちにします」と力強く語った。

 

 梨本氏は行財政改革で事業の見直しや、「市民に寄り添い本当に必要なサービスが届く市政」を訴えたが現職の壁は厚かった。

 

 午後10時40分すぎ、葛城市北花内の事務所で「市を前に進めたい思い一心で本当にやり切ったが、知名度も含めて市民に浸透しなかった。まだ何も考えられないが、この結果を受け入れて次に進みたい」と敗戦の弁を述べ、支持者らに頭を下げた。

 

 

【阿古和彦氏の略歴】

 1958(昭和33)年生まれ。白鳳中学校、県立畝傍高校、信州大学工学部卒業。白鳳中学PTA会長など歴任し、2001年から当麻町議、葛城市議を歴任。16年、葛城市長に初当選。阿古薬品会長。介護福祉施設代表。竹内。

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