本に囲まれ、自分見つめて 奈良県吉野町に新施設「峙(そわ)」 吉野杉の交流カウンターと本棚 自身と向き合う出会いの空間
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吉野大峯世界遺産登録20周年記念事業協議会は記念事業の一環として、書籍を配置した憩いの施設「自分を知る学びの空間 峙(そわ)」を12日、奈良県吉野町吉野山の金峯山寺聚法殿にオープンした。
多くの歴史上の人物が「再起」した舞台となった吉野の自然の中で、訪れた人が自分自身と向き合える出会いの空間を提供したいという思いから企画。吉野杉を使用した交流カウンターや本棚を設置し、啓林堂書店(大和郡山市)と文芸評論家の三宅香帆さんが選書したリトリート(旅などを通して自分自身を見つめ直す)をテーマにした328冊の書籍が並ぶ。
オープニングイベントでは同協議会会長の中井章太吉野町長が「桜だけではない吉野の魅力を発信できる素晴らしい空間となることを期待する」とあいさつ。
同寺の五條良知管領は「吉野にひとつの憩いの場ができた。峙の名前の通り、人が対峙して整う場所になれば」と感謝を述べた。
続いて近畿日本鉄道の菅浦隆弘取締役常務執行役員や啓林堂の林田幸一社長ら4人がテープカットを行い完成を祝った。
利用料は1回200円。金峯山寺蔵王堂御開帳期間中(2024年12月1日まで)の金・土・日・月曜日の午前10時~午後4時開館。12月2日以降の開館日は未定。