県立で唯一のユネスコスクール 郷土教育と国際理解教育を展開 奈良県立法隆寺国際高校(生駒郡斑鳩町) - 高校体験入学 オープンスクール情報(10月26日開催)
奈良県立法隆寺国際高校(生駒郡斑鳩町)
「奈良から世界へ」法隆寺見学から留学まで 国際的な視野をもって学習
1978(昭和53)年開校の斑鳩高校と1983年(昭和58)年開校の片桐高校が、2005(平成17)年に統合して旧斑鳩高校の校地にて開校。今年、創立20周年を迎える。両校の教育内容を継承し、「歴史文化科」「総合英語科」「普通科」の3学科を設置している。2010(平成22)年に奈良県立高校では唯一となるユネスコスクールの承認を受けた。ユネスコスクールとは、ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践するため、国際理解教育を比較研究し、その調整を図る共同体のことを意味する。以来、国際理解教育、ESD(持続可能な開発のための教育)を推進する。留学生の受入れや派遣といった国際交流、法隆寺見学を通して郷土の伝統文化に親しむなど、独自教育を活発に行う。
県立高校唯一のユネスコスクールとして、自ら学び、考え、実践できる次代の担い手となり、社会に貢献できる人材の育成をスクールミッションとする。
「歴史文化科」
郷土斑鳩町や奈良県各地に目を向けた歴史・文化の学習を通して、日本の歴史・文化を理解する。「斑鳩学」「考古学」「民俗学」「観光と歴史」「世界遺産学」「歴史文化特論」などの専門科目を設定し、外部の専門家による講義、発掘実習、寺社・遺跡・博物館見学などを通して、歴史・文化に関わる幅広い学習を実践している。「課題研究」では、生徒がテーマを決定して研究に取り組み、その成果を発表して互いに評価し合う。国際高校としての国際的な視点も含めて、歴史・文化を生かした地域の創生に取り組む人材を育成する。
「総合英語科」
英語を使って情報を得て自分の考えを発信できる力を養うことを目標とし、広い視野をもって国際化社会で活躍できる人材を育成する。英語の「読む・書く・聞く・話す」活動をバランスよく行うことにより、より実践的なコミュニケーション能力を身に付ける。主に英語の発音・リスニングの学習をする「コンピュータ・LL演習」や、ALTの先生が指導する「ディベート・ディスカッション」など多数の専門科目を設定し、少人数授業によって英語力を高める。
「普通科」
国際高校として特色ある教育活動を展開する中で、幅広い知識や教養を身に付け、将来は国際社会や地域社会で貢献することを想定している。カリキュラムはさまざまな教科・科目をバランスよく学べるように設定されており、進路実現に必要な基礎的・基本的な内容を学習する。2年次からは[文型][理型]の2つの類型に分かれ、自己の能力・適性に応じた科目選択を行い、進路実現を目指す。
法隆寺参道清掃や町内清掃活動・保育園訪問など、学校行事を通して地域の方々と交流を深めている。秋桜祭(文化祭)や体育大会に加えて、学習発表会であるユネスコフォーラムも開催する。
部活動については、2024(令和6)年度に弓道部とセーリング部が全国大会に出場。近畿大会には陸上競技部、バドミントン部が出場した。文化部では、吹奏楽部が県の吹奏楽コンクールにおいて銀賞を受賞した。その他の部活動も活発に活動している。
今年度のオープンスクールは10月26日(申し込み期間は10月1日~11日)を予定している。
[奈良県立法隆寺国際高校]
生駒郡斑鳩町高安2丁目1-1
TEL 0745-74-3630
JR大和路線 法隆寺駅から徒歩約20分
近鉄橿原線 筒井駅から奈良交通バス乗車→「法起寺口」下車、徒歩約10分
https://www.e-net.nara.jp/hs/horyujikokusai/