「それ、詐欺で『すし』!」 奈良市内の回転ずし店、多発する投資詐欺にポップ広告で注意喚起

「安全、高配当な投資~それ、詐欺で『すし』!」を合言葉に、奈良署は投資詐欺被害防止を呼びかけるポップ広告を乗せた小皿を、奈良市内の回転ずし店のレーンで流している。8月末まで。
同署と協力してポップ広告を乗せた小皿を流しているのは、「回転寿司ととぎん近鉄奈良駅前店」(奈良市東向中町)「さんきゅう柏木店」(同市大安寺町)、「大起水産回転寿司奈良店」(同市柏木町)の3店舗。幅広い世代が利用する回転ずし店で被害防止を呼びかけ、詐欺の手口などについて知ってもらうのが狙い。
エビやマグロなどのすしネタとともに、「安全、高配当な投資を紹介してもらったんだ」「有名人がメッセージでアドバイスしてくれるの」「これ、投資詐欺ですよ」と注意を呼びかけるポップ広告がレーンを流れている。
県警によると、今年の上半期のSNS型投資詐欺の被害件数、被害額は105件、約12億円と急増しており、奈良署の豊田洋平生活安全課長は「お客さんがまじまじとポップ広告を見ていると、お店の方から報告をいただいている。家族で投資詐欺について話し合うきっかけになれば」と期待している。