奈良市新ごみ処理施設 候補地の再検討を仲川市長が表明 策定委員会に差し戻し

奈良市が「七条地区」で計画する新ごみ処理施設(クリーンセンター)建設事業について、仲川元庸市長は22日、諮問機関の「市クリーンセンター建設計画策定委員会」に差し戻して候補地選定を再検討することを正式に表明した。七条地区案を巡っては今年5月、策定委が「市の方針を容認する」と決定したが、地元自治会などが提出した受け入れ反対の請願4件が市議会6月定例会で採択され、計画が行き詰まっていた。仲川市長は今月末で任期が切れる策定委のメンバー(12人)のうち半数を入れ替え、8月から協議を始める考え。しかし、委員の見直しについて策定委内で異論が出ており、スムーズな審議スタートとなるか予断を許さない。