川や海を守るために 奈良県の五條南小で浄化槽の役割学ぶ環境学習
奈良県五條市野原中の市立五條南小学校で6月21日、生活排水を処理する浄化槽の役割を学ぶ環境学習があった。4年生32人が生活する上での水の大切さを学び、川や海を守るために自分たちができることを考えた。県環境県民フォーラムエコライフ分科会が主催し、県清掃事業有志会とフジクリーン工業(名古屋市)が協力した。
環境教育の一環。学習会の前半では、浄化槽のミニチュアを使って処理水を消毒し、河川などに流す仕組みを紹介。水の入ったペットボトルにトイレットペーパーとティッシュペーパーを入れ、児童たちが振って、ティッシュペーパーが水に溶けにくいことを体感した。
後半は屋外に移動して特殊車両(バキュームカー)の機能を学習した。参加した児童は、「水を大切に使わないといけないと思った」「少しの醤油を流すことでも川が汚れることを学んだ」「バキュームカーの吸引力に驚いた」などと感想を話した。
主催者の地元清掃許可業者(南和衛生社代表)は、「下水道の普及していない地域での、浄化槽の役割を学んでもらい、水の大切さを理解してもらえれば」と話した。