攻守連動、本来の姿に - 奈良クラブ

今季初の生駒山ダービー 激戦、相譲らず
今季初の生駒山ダービーは激戦の末にスコアレスドローとなり、勝ち点1を加算した奈良クラブ。第15節を終えて3勝7分け5敗の勝ち点16で、順位は17位。上位陣は、1位の大宮アルディージャはさらに勝利を重ね勝ち点36と独走状態を維持。2位以下は2位のアスルクラロ沼津と3位のSC相模原が勝ち点25、4位はFC琉球で勝ち点24、5位のツエーゲン金沢と6位のFC今治は勝ち点23、7位に今節で引き分けたFC大阪が勝ち点22と続き、白星1つで順位が大きく変動する混戦状態となっている。
奈良クラブの直近5試合の勝敗数は2勝2分け1敗。第14、15節の間で行われた天皇杯1回戦では京都府代表の京都産業大を、前半に2点を先行されながらも着実に追い上げ、3―2の逆転勝利で下した。今季リーグ序盤にみられた、先制しながらも終盤に追い付かれるといった印象はすでに払拭され、失点しても冷静に好機をうかがい、ものにしていく粘り強さや、ディフェンス面の安定感などがより強く感じられる試合が多くなったように思う。
2日のFC大阪戦は久々の無得点となった。前半19分のコーナーキックからのセットプレーはファウルがあったため残念ながらゴールは認められなかったものの、中島の内側に切れ込んでいくコーナーキックにゴール前にいた各選手の連動した動き、外側からニアサイドへと駆け込み頭で合わせた嫁阪のシュートがネットを揺らすまで、一連の流れがまさに理想的なものだった。今節ではFC大阪が、最終盤の猛攻を含め、奈良クラブのゴールに何度も詰め寄る場面があったが、その都度GK岡田慎のファインセーブをはじめ各選手が相手の攻撃を跳ね返し続けた。
フリアン監督は、「サッカーではなくまるでラグビーのような試合でサッカーファンには申し訳なく思う」としつつも、クリーンシートを達成した選手たちのプレーをたたえ「われわれの質を持ってすればセットプレーがよりよいものになると選手にはいつも伝えているが、今日の試合でもセットプレーの堅さは見せることができた。この数週間苦しんでいたスローインの守備の対応も非常に良かった。次の試合では、われわれの本来の姿である魅力的なサッカーをファンサポーターにお見せしたい」と話した。
次節は8日、ホームのロートフィールド奈良で、現在リーグ3位のSC相模原と対戦する。また12日は天皇杯2回戦、茨城県立カシマサッカースタジアムでJ1の鹿島アントラーズと対戦予定。
2024年6月7日付・奈良新聞に掲載