奈良県NIE推進協が取り組み報告会
多様な視点が好影響
新聞を活用した学校教育に取り組む奈良県NIE推進協議会(会長=前田康二・奈良教育大学教授)の2024年度総会と実践報告会が1日、奈良市三条本町の市保健所・教育総合センターで開かれた。
実践報告会では23年度の実践校6校が各校の取り組みを発表。五條市立五條小学校は平和学習でも新聞を活用し、記事を太平洋戦争やウクライナ情勢などカテゴリーに分けることで、「過去の出来事だけでなく今も世界の人々が不安を抱えていることを学べた」と報告した。
奈良市立朱雀小学校の担当者は「新聞記事を通して物事を逆説的に見たり『本当はどうなのか』と考えることで、児童の人間関係にも良い影響が出た」と話した。
総会では23年度の決算や事業報告を承認、本年度の取り組みとして、実践校への各新聞社からの講師派遣や県立図書情報館でのNIE展示会の開催などを決めた。
本年度の実践校7校は次の通り。
五條市立五條小▷同五條南小▷同五條西中▷葛城市立當麻小▷同忍海小▷同新庄中▷県立香芝高