元OSK日本歌劇団トップスター桜花昇ぼるさん 幸村の人生歌う - 和歌山県九度山町「真田まつり」に出演
元OSK日本歌劇団トップスター桜花昇ぼるさん(奈良県斑鳩町出身)が5月5日、真田幸村ゆかりの地として知られる和歌山県九度山町で開かれた「紀州九度山真田まつり」に参加。同町入郷の「柿の郷くどやま」特設ステージで「真田物語ライブ」を行った。桜花さんはOSK在団中の2007年から、数多くの作品で真田幸村を演じている縁で九度山町の文化・観光大使を務めている。
ライブでは一昨年秋、桜花さんが幸村を演じて15周年を迎えたのを記念してリリースしたCDアルバム「真田物語~兵どもが夢の跡」から詩情豊かな楽曲の数々を披露。語りやダンスも交え、戦国きっての知将・幸村の波乱の人生を歌い上げた。
OSK日本歌劇団の朝香櫻子さん、アルバムの楽曲を作詞・作曲したリピート山中さん、ギタリストの居倉健さんも出演。監修は元大阪城天守閣館長で九度山・真田ミュージアム名誉館長の北川央さんが務めた。
北川さんは、これまでに桜花さんが主演した幸村作品のすべてを企画・監修。また、代表曲「ヨーデル食べ放題」で知られるリピート山中さんは「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」と称えられる真田幸村への思い入れが深い。
「真田まつり」は5月4、5日の両日行われ、4日は鉄砲隊の演武などがあり、5日は桜花さんのライブのほか鉄砲隊と出陣太鼓の共演や武者行列などが行われた。
九度山町は関ケ原の合戦の後、父・昌幸とともに家康から蟄居(ちっきょ)を命じられた幸村が生涯で一番長い14年の歳月を過ごした場所。昌幸・幸村父子をしのぶ「真田まつり」は、古くから営まれており、戦争で一時途絶えたが1953年に復活した。