奈良市ごみ施設建て替え 5月中に計画策定委員会で建設候補地の選定方法など議論

仲川市長、施設稼働の遅れ懸念
奈良市の環境清美工場(同市左京5丁目)の施設建て替え問題で、2005年成立の「公害調停」に基づき早期移転を求める「公害調停申請人の会」が、新しいごみ処理施設(クリーンセンター)の建設候補地を「クリーンセンター建設計画策定委員会」ではなく、市が決定するよう求めた「申し入れ」を行ったことを受け、仲川元庸市長は30日、5月中に次の策定委を開き、候補地選定の仕方などを議論する考えを示した。市が進める「七条地区案」は、地元の反発が強いうえ、「選定のプロセスが明確でない」などとして市議会の3月定例会で関連予算が全額削除されており、仲川市長は「議会の『待った』が2032年度稼働のスケジュールにどの程度影響するのか」との懸念も示した。