社会
桜散るころ、奈良県桜井市の大神神社でギンリョウソウ開花 透けるような白色

奈良県桜井市三輪の大神神社境内で、全体が透けるような白色をした「ギンリョウソウ(銀竜草)」が開花した。うろこ状の葉と頭をもたげた姿が竜に似ていることから、そう呼ばれている。
例年、境内の桜が散る時期に姿を見せる。成長すると高さ10~15センチになるイチヤクソウ科の多年草。落ち葉がたまった湿気のある場所に生え、光合成をせず、樹木や菌類などから栄養を得て成長する。
標高の高い山でよく見られるが、同神社のような低山の山麓で自生するのは珍しい。境内の神宝(かんだから)神社や狭井神社の周辺で見られる。
同神社は「天候次第だが、見ごろは4月下旬ごろまで」と予想する。