第8節 テゲバジャーロ宮崎戦 - 奈良クラブ
奈良クラブは6日の第8節、序盤から試合を優位に進めながらも、テゲバジャーロ宮崎に最終盤に逆転され、1―2で今季3敗目を喫した。
雨や雪など悪天候の中での戦いが多い印象の今季序盤だが、今節も雨が降りしきる中の激戦となった。
キックオフから間もない前半5分、右サイドバックの生駒が中盤へボールを通すと国武がワンタッチで中島へ。中島がゴール右前へと駆け上がる西田につなげると、すぐさま左サイドから詰め寄る岡田優にクロスを上げ、相手DFに弾かれつつも岡田優がこれを決めた。ともに宮崎を古巣とする西田と岡田優の連携で、鮮やかに先制点を挙げた奈良クラブだったが、ここから追加点を奪えなかった。
試合を通じて、シュート数は宮崎の6に対し13と大きく上回っていたが、相手GKの好セーブに阻まれたことに加え、条件は相手も同じとはいえ、絶好機に濡れたピッチに足を取られるなど、惜しい展開が何回もあった。
ここまで白星のなかった宮崎は「ホームで初勝利を」という気迫を感じさせるプレーを見せ、奈良の緻密な連携の隙を切り裂くようなカウンターにつなげて、後半42分に2点目を奪って逆転。奈良とっては、残り時間わずかという場面で1点を追う展開となったが、ここからの奈良の粘り強い攻撃は、惜しくも届かなかったとはいえ、濃密な戦いぶりを見せてくれた。
この試合が日本で指揮を執って100試合目となったフリアン監督。「良いプレーをしているように見えるチームと、実際に良いプレーをしているチームとの違いを見てきた。(前者はペナルティー)エリアの外で現れるが、本当に良いプレーはエリアの中で繰り広げられる。われわれはこの数試合で簡単にエリアの中でゴールを許している」とコメントした。
第9節は10日に岩手県のいわぎんスタジアムで行われ、いわてグルージャ盛岡に1―2で敗れた。
次節(第10節)はあす13日、ホームのロートフィールド奈良で、松本山雅FCと対戦する。(岩本)