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赤字解消のため奔走 奈良県の経済発展に効果も - バンビシャス奈良

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Bリーグの島田チェアマンとリモートで対談するバンビシャス奈良の加藤代表=15日、バンビシャス奈良郡山事務所

 2026―27シーズンから始動する新Bリーグ。これまでのB1からB3までの序列を廃し、性質が異なる3つのカテゴリーに分けられる。そのうち、バンビシャス奈良は最も参加チームの多い「Bリーグ・ワン」の参入を目指すが、そのためにはB2ライセンスの取得が必須条件になっている。それが今シーズン赤字決算となれば3期連続となり、リーグの規定でB2ライセンスの不交付が決まる。すなわち、新リーグ初年度のBリーグ・ワン参入が絶望的になることを意味する。それを回避するため、バンビシャス奈良では赤字解消のため奔走しているという現状がある。 

 

 しかし、スポンサー企業などを回ると「今シーズン赤字を解消できたとしても、その先に何があるのか」との疑問が少なくないという。それに答えるべく、このほど、リーグの島田慎二チェアマンとバンビシャス奈良の加藤真治代表との対談が実現した。「なぜバンビシャスがBリーグ・ワンを目指さなければならないのか」について改めて話し合われた(詳細はバンビシャス奈良の公式ユーチューブ参照)。

 

 単なるリーグ内の1チームのために、チェアマン直々に出張ってきたのには大きな理由がある。島田チェアマンはBリーグ・ワンを地方創生リーグと位置付け、将来的には47都道府県に少なくとも1チームがある状態を目指している。Bリーグ初年度から8シーズンをB2で戦ってきたバンビシャス奈良がBリーグ・ワンに参入できないと空白地帯が1つ増えることになる。「全都道府県参加」を目論むリーグとしても避けたい事態だろう。

 

 「このままでは4千万円の赤字になる」とが発表あってから約1カ月。加藤代表は「経営者として、『お金が足りないのでお願いします』と頭を下げるのが恥ずかしいと言っている場合ではない。ここを乗り切ることが、長い目で見て県の利益にもつながると信じている」と話す。Bリーグ・ワンへの参戦は、地域に波及する経済効果のさらなる増大が予想される。また計画が進む新しいアリーナの収益にも大きく影響するだろう。赤字幅は現在(18日時点)、1300万円にまで圧縮されている。

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