ベルテックス静岡戦を振り返って - バンビシャス奈良
最終局面で集中力欠く
ベルテックス静岡とのアウェー2連戦は、静岡が19勝26敗なのに対し、バンビシャス奈良は17勝28敗。連勝すれば勝率で並ぶところだったが、結果は1勝1敗で終わった。
9日の第1戦は第4クオーター(Q)残り2秒に笠井のレイアップで勝ち越し。その直後に静岡にファウルを与えてしまいフリースローとなったが、幸運にも1本を外してくれて70―69で、ぎりぎり勝利をつかんだ。
10日の第2戦も、試合の入りは好調で第1Qは27―17で勝ち越し。しかし第2Qで、ファウルを受けながらシュートを決め、プラス1本のフリースローができる「バスケットカウント」を、3本立て続けに静岡に与えてしまい流れが変わった。
第3Qは終盤に10点ビハインドとなったが、ハインズの連続シュートで逆転圏内に持ち込み望みをつないだ最終Q。一時は1点差にまで迫ったが、インサイドシュートがことごとく静岡にブロックされ、入ったシュートは17本中2本という惨状だった。
62―75で敗れた試合について「われわれの自滅」と小野HC。第4Qのシュートの精度については「攻撃に甘さが出た。シュートに行くべきか止まるのかの状況判断が悪く、ブロックされてしまった」と振り返った。静岡は負ければプレーオフ進出が遠のく状況。そのような相手に逆転まであと一歩に迫れただけに、最終局面での集中力を欠いた攻撃は残念だった。(有賀)