奈良県下市町の歴史文化伝える「しもいちかるた」町民のくらしなど表現
子や孫に伝えたい郷土の歴史や文化を盛り込んだ「しもいちかるた」が完成し、10~12日、奈良県下市町内で展示・体験会が行われる。
同町で昨年発足した官民組織「下市町賑わい創出協議会」が文化庁の伝統文化親子教室事業で企画。昨年8~9月に読み札を公募したところ町内外から約300句が寄せられ、同協議会が選考、推敲してひらがな46音分の読み札と絵札を完成させた。
「下市札は日本で最初の商業手形」「ルーツはすべて下市に 割箸、三宝(さんぼう)、神酒口(みきのくち)」など良質な吉野材が集まり、加工される木工業や市場町としての発展を物語る。また「太鼓踊り 丹生に伝わる雨乞いの舞」「おかいさん 食べて今日も一日がはじまる」など町民の暮らしも伝える。
500部制作し、町内の0歳児~中学3年生に1部ずつ配布する計画。展示・体験会は10、11日午前10時~午後4時、同町下市の町交流センター「ごんたの家」で行われる旧下市南小学校利活用の現状報告イベントの会場で、12日は午後1時~午後8時半、下市初市の会場内の同協議会ブースで行う。