難病の中学生、将来の夢実現へ「県立高に」進学希望 奈良県教委、受け入れ体制整備
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「建築の会社を起業したい」―。そんな夢を持つ奈良県生駒市立生駒北中学校1年生の宮崎響さん(12)は、先天性の病気により首から下の体が自由に動かせない。夢の実現のため県立高校に通い、卒業資格を得ることを希望しているが、現在の高校施設では受け入れが難しい。そんな響さんの望みを知った吉田育弘県教育長は31日、同校を訪れ、響さんが通える体制を整備するとともに、入試についても「特例選抜」枠を設ける考えを表明。吉田教育長の言葉に響さんは「頑張ります」と笑顔を見せていた。