高齢者の移動支援へ 奈良トヨタが天理市に電動スクーター寄贈

奈良トヨタグループ(奈良県田原本町、菊池攻社長)は13日、歩道を走れる電動スクーター「WHILL Model S」(ウィルモデルエス、WHILL社製)を天理市へ寄贈した。12月に同市で実施を予定する高齢者の移動支援を目的にAI(人工知能)を活用したデマンド交通サービス「チョイソコてんり」の実証実験の一環。
同スクーターは9時間40分の充電で、約33キロの走行が可能。電動車椅子と比べ操作性に優れ、乗りやすさと機能性を重視した仕様になってる。
市は社会福祉協議会を通じ市民へ周知することで、高齢者を中心に試乗や体験ができる機会を調整していく。
並河健市長は「高齢者が地域の中で暮らしていくためにも移動支援はこれからの重要な課題」と話した。
菊池攻社長は「AIを活用することでよりきめ細やかな移動支援のサービスが提供できる。今回がその第一歩として今後につながれば」と語った。