任期満了に伴う奈良県の桜井市長選挙は12日に告示され、現職の松井正剛氏(70)=無所属=のほかに立候補の届け出がなく、無投票で同氏の4選が決まった。同市長選での無投票当選は2015年11月以来、8年ぶり。

　松井氏の出陣式は同市粟殿の木材振興センター「あるぼ〜る」で開かれ、国会議員や県議、県内市町村長ら約500人(陣営発表)が出席した。

　松井氏は3期12年を振り返り、「行政改革による財政再建に取り組んできた。歴史、文化、観光の拠点としての町づくりを実現し、市に元気と活力をよみがえらせたい。つぼみの状態まで育った花を大きく咲かせるのが私の使命」と訴えた。

　午後5時に無投票での4選が決まると、松井氏は同センターで支持者らと万歳三唱。「無投票当選ということで、市民からの大きな負託と信頼を得られたと受け止め、責任の重さを感じる。期待に応えるべく、全力を尽くして頑張ってまいりたい」と4期目の決意を述べた。