酒造り用の特別栽培米「秋津穂」を収穫 御所の棚田でボランティアら EXILEメンバー、橘ケンチさんも参加

里山を守り、後世に残したいと、奈良県内外から集まったボランティアら約110人が15日、御所市伏見の棚田で、酒造り用に無農薬で化学肥料も使わずに育った金色の稲穂を収穫した。
同市で里山保全に取り組んで20年の杉浦英二さん(54)に造り酒屋「油長酒造」(同市、山本長兵衛代表)が協力した「農家酒屋プロジェクト」。油長酒造が杉浦さんらの特別栽培米「秋津穂」で搾った酒を同農園も販売し、酒販の収益を里山の環境保全に役立てる仕組みをつくった。
同農園の農作物や日本酒のファンらに共感の輪が広がり、稲刈りボランティアが集まった。人気ダンス・ボーカルグループ「EXILE(エグザイル)」のメンバー、橘ケンチさん(44)も日本酒好きがこうじて4年前から同プロジェクトに関わり、年間を通じて農作業にも従事。この日も「皆さんと最高の時間を共有できたら」とほほ笑んだ。
純米酒「風の森 特別栽培米 秋津穂」は一般的な酒造より米を残して仕込んでいて、今年は精米歩合90%に近づける。油長酒造の山本代表(42)は「大地のエネルギーを最大限に生かし、土地の力を反映した酒を醸したい」と話す。
生産量は720ミリリットル2500本の計画で12月から県内の取り扱い酒店で販売開始。杉浦農園限定セットは11月1日からインターネットで予約を受け付け、来年1月下旬に発送する。