奈良でイノベーションミーティング 交流通して見識広めて

近畿経済産業局の「NEXT関西イノベーションミーティング2023Featuring関西・共創の森」が26日、奈良市西九条町4丁目の大和ハウスグループみらい価値共創センター「コトクリエ」で開かれた。企業や教育機関、事業支援関係者ら約80人が参加し、講演や発表、交流を通してオープンイノベーションへの見識を深め、連携の可能性を探った。
オープンイノベーションに取り組む企業が共創理念やパートナー像の発信を通じて交流の促進やイノベーションの土壌を育むことを目的に昨年度スタート。4回目の今回は「暮らし×未来」をテーマに行われた。
ミーティングでは、近畿経済産業局の三浦章豪局長と大和ハウス工業の石崎順子常務執行役員のあいさつに続き、参加者が施設を見学。同センターシニアエキスパートの池端正一氏が特許を取り巻く建設業界の状況を踏まえ、大和ハウス工業のオープンイノベーション戦略について基調講演した。
そのあと、吉川国工業所(葛城市)など独自の製品、技術を持つ県内外の5社が、注力する事業について発表。自社商品のための市場づくりや、環境に配慮した製品・技術開発、暮らしに貢献する商品などを紹介した。
弁護士・弁理士の山田威一郎氏による特別講演もあり、オープンイノベーションにおける秘密保持契約や共同研究開発の留意点などを解説。参加者による交流会もあった。