作家本人が読み聞かせ 8月27日まで奈良で岡本さん絵本展

食べ物を主人公とした絵本が人気の画家で絵本作家の岡田よしたかさんの作品を紹介する「絵本作家岡田よしたかの世界」が、奈良市二条大路南1丁目ミ・ナーラ5階の市美術館で開かれており、連日大勢の人でにぎわっている。12日は岡田さんが会場に登場して「絵本の読み聞かせ」を行い、約100人の親子連れが楽しんだ。同展は27日まで。入場無料。
岡田さんは大和郡山市在住。大阪府出身で愛知県立芸術大学油画科を卒業後、大阪の共同保育所で働きながら個展・グループ展を開催し、2001年に絵本作家としてデビュー。「ちくわのわーさん」が第3回ようちえん絵本大賞を受賞し、人気に火がついた。
今展は夏休み中ということもあり、平日でも180人以上、週末には300人ほどが会場を訪れ、ユニークな絵柄は大人にも人気がある。
会場には絵画や、「うどんのうーやん」「そらとぶてっぱん」「はずかしがりやのバナナくん」など絵本の原画がずらり。読み聞かせは岡田さんも「こんなに大勢の人に来てもらえるとは思いませんでした」と目を丸くしながら「ちくわのわーさん」や「うどんのうーやん」など、紙芝居を使って絵本の世界を表現した。
同館の田辺正人事務長は「とても楽しいユニークな展覧会。ぜひ来てほしい」と呼びかけている。
午前10時〜午後5時30分開場(入館は午後5時まで)。21日は休館。